13.大津・唐崎・水口

【芭蕉自筆影印】
 大津尓出る道 山路をこえて

 山路来て何やらゆ可しすみ禮草

湖水の眺望

 辛崎能松盤花より朧尓て

水口尓て 二十年を經て 故人に逢ふ

 命二つ能中尓生太る桜哉

大津に出る道、山路をこえて

 山路来て何やらゆかしすみれ草

湖水の眺望

 唐崎の松は花より朧にて

水口にて、二十年を経て、故人に逢ふ

 命二つの中に生たる桜哉 )

【句碑】
①詠地付近になし

山路来て何やらゆかしすみれ草)
  別市町村 湖南・ほほえみの水辺

②唐崎神社
 大津市唐崎1-7-1


 唐崎能枩ハ花与梨朧尓て
(唐崎の松は花より朧にて)

③大岡寺
 滋賀県甲賀市水口町京町1-30山門

    いの知婦多川△(?)中に活堂留さくら可奈
(いのちふたつ中に活たるさくらかな)
  (命二つの中に活たる桜かな)

④本福寺
    本堅田1−22−30


    可ら佐き能松盤花与梨お保路尓て
(からさきの松は花よりおぼろにて)






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