野ざらし紀行
10.伊賀上野
【芭蕉自筆影印】
爰耳草鞋をとき 可しこに杖を捨て 旅寝な可らに 年能暮希連者
年暮ぬ笠きて草履者きな可ら
と いひゝゝも 山家耳
年を越て
誰か聟そ歯朶尓餅於ふうしの年
(爰に草鞋をとき、かしこに杖を捨て、旅寝ながらに、年の暮ければ
年暮ぬ笠きて草履はきながら
と、いひゝゝも、山家に年を越て
誰が聟ぞ歯朶に餅おふうしの年)
【句碑】
①新堂駅南口
伊賀市新堂中出318ロータリー中央
登しく禮ぬ笠きて草履者き奈可ら
(としくれぬ笠きて草履はきなから)
②詠地付近になし
(誰が聟ぞ歯朶に餅おふ丑の年)
(ムコ・シダ)
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